1月6日「ヴェーゲナーが初めて大陸移動説を発表した日」
1月6日は、1912年にアルフレート・ヴェーゲナーがドイツ地質学会で初めて大陸移動説を発表した日です。
ヴェーゲナーは1910年に、イギリスが中心に描かれている世界地図を見て、南大西洋をはさんだ南アメリカの東岸と、アフリカ大陸の西岸のラインがよく似ていることに気が付きました。この気付きを元に、彼は大陸移動説のアイデアを膨らませました。
誰もが日頃から見ているものでも、なかなか気付かないことはよくあります。コンビニで売っている商品のデザインでいいなと思っていたものが、同じデザイナーの仕事だと知って驚くことがあります。
たとえば「おいしい牛乳」と「キシリトールガム」のデザインが同じ人と知って、へーっと思ったことがあります。
そうしたとき、ふだん目にしていても見ていなかったことがあるのだなと気付かされます。ばらばらに見えていたものが背後で繋がっていることを知ると、世界の見え方が変わるものです。
現代では正しい説として知られている大陸移動説ですが、当時はその背後の理由が分かっていなかったために、簡単には受け入れられませんでした。大陸が動く力の源が知られていなかったためです。当時は、海の部分がかつて陸であったとされる陸橋説が支持されていました。
単なる気付きに説得力を持たせるのは、その背後にある情報を確かめたときです。何となくそうであるように思えても、調査し、研究し、原因を突き詰めていかなければ、万人に支持される内容にはなりません。
ふだん見過ごしていたことに気付く好奇心を養うだけでなく、それを確かなものにする探求力も身に付けていきたいものです。
スピーチ作例
1月6日1
文字数:692文字
想定時間:2分18秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。