7月26日「幽霊の日」
7月26日は「幽霊の日」です。1825年のこの日に、鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が、江戸・中村座で初演されたことに由来しています。
子供時代に、幽霊がいると評判の廃屋に、友人たちと行きました。町中の斜面に建っているビルで、コンクリート部分だけが残っていました。上の階から入って、下の階から出るという、不思議な建物でした。
1時間ぐらい探険したのですが、結局その時に幽霊は見れませんでした。しかし、その建物の記憶は今でも鮮明に残っています。
四谷怪談の舞台となった四谷左門町には、現在、於岩稲荷田宮神社と於岩稲荷陽運寺が、道を挟んで両側にあります。また、中央区新川にも於岩稲荷田宮神社があります。
四谷の於岩稲荷田宮神社(田宮家跡地)は、1879年(明治12年)の火災により焼失して中央区新川に移りました。新川の於岩稲荷田宮神社は、戦災で焼失しましたが戦後再建され、四谷の旧地にも再興されました。
また、陽運寺は、昭和初期に創建された日蓮宗の寺院ですが、境内に「お岩さま縁の井戸」があります。元々は於岩稲荷田宮神社が中央区新川に移転した際、地元の名物が無くなって困った地元の有志が「四谷お岩稲荷保存会」を立ち上げ、この時、本部に祀ったお岩尊という小祠が大きくなったのが陽雲寺の成り立ちです。
お岩稲荷が複数もある要因としては、単純に儲かるからだそうです。お岩稲荷は、歌舞伎俳優は元より、お岩の浮気に対して見せた怨念から、男の浮気封じに効くとして花柳界からの信仰を集め、賽銭の他に土産物などで地元経済が潤ったそうです。
幽霊も銭の種。それが人間社会の本質なのかもしれません。何でも商売の種にしてしまう、人間のたくましさを感じます。
人が注目する物には、商売の種がある。幽霊だけでなく様々なものが、ビジネスになるのだと思います。
スピーチ作例
7月26日1
文字数:776文字
想定時間:2分35秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。