11月13日「うるしの日」
11月13日は「うるしの日」です。平安時代に、文徳天皇(もんとくてんのう)の第一皇子・惟喬親王(これたかしんのう)が、京都の法輪寺(ほうりんじ)に参詣した時に「うるしの製法」や「漆器の製法」を虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から伝授されたという伝説があります。
その伝説の満願の日である11月13日が「うるしの日」に制定されました。
私のような現代人では、漆を使ったものは、日常的に身近にはありません。過去に使用したのは、いただきものの器ぐらいです。
その時の感想は、軽くてよいものだなというものです。ただ、合成洗剤でごしごし洗わない方がよさそうなので、おっかなびっくりの使用でした。
漆は現在、かつてほど利用されていません。そして海外からの輸入に頼っています。
日本国内の漆の生産量は、需要量の2%程度で、残りは中国からの輸入で賄われています。その輸入量も1990年前後が300トン以上であったのに対し、2007年以降は100トンを切る傾向にあります。
個人や法人で日常的に用途がないものは、どうしても廃れてしまいます。そうしたものを扱っている業界は、後継者の確保も難しくなります。日常品が伝統工芸になると、よほど注意して需要を喚起しないと、規模が縮小し始めます。
自分たちの仕事を、日常的に必要なものにするか。あるいは、日常的に必要な仕事を選ぶか。そうした選択は必要だと思います。
スピーチ作例
11月13日1
文字数:604文字
想定時間:2分0秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。