12月1日「鉄の記念日」
12月1日は「鉄の記念日」です。1858年の旧暦12月1日(1月15日)に、南部藩士・大島高任(たかとう)が、日本で初めて商用高炉による製鉄に成功したことを記念して、日本鉄鋼連盟が1958年に制定しました。
人間の文明の歴史は、鉄の歴史の側面もあります。そして国力は、どれだけの製鉄技術を持っていたかに左右されます。
そうした鉄の重要さは、ゲームにも反映されており、ボードゲームの「カタンの開拓者たち」でも国力を増やすには、鉄鉱石が重要な役割を果たしていました。
大島高任は、藩お抱えの医師の長男として生まれ、江戸で蘭方医に師事して、長崎で採鉱術を学びました。
彼は最初、水戸藩主の徳川斉昭(なりあき)に招かれて反射炉を作り、大砲の鋳造に成功します。しかし、原材料が砂鉄の為に、その性能は高くありませんでした。
そこで、良質の鉄鉱石が産出する釜石に、西洋式高炉を作り、ようやく目指す鉄を得ます。
目的の最終プロダクトを得るために、そのパーツとなる技術や人材といった、リソースを揃えるのは、いつの時代でも同じです。そして、一度の試みで上手くいくわけではないというのも共通しています。
失敗を前提として目標にたどり着く。そうした、着実な仕事をしていきたいものです。
スピーチ作例
12月1日1
文字数:543文字
想定時間:1分48秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。