1月16日「100兆ジンバブエ・ドル紙幣の発行日」
1月16日は、2009年にジンバブエで、100兆ジンバブエ・ドル紙幣が発行された日です。
ジンバブエは、南アフリカ共和国の北東に隣接する国です。1980年の独立によって導入されたジンバブエ・ドルは、経済政策の失敗によりハイパーインフレーションに陥りました。
インフレは、持っているお金の価値が急速になくなっていく恐ろしい現象です。昨日まで買えていたものが、同じ値段では買えなくなり生活が苦しくなります。
100兆ジンバブエ・ドルではなく100兆円ならもらってみたいですが、100兆円が1万円ほどの価値になってしまったら、あまり嬉しくありません。これまで貯めた貯金は紙くずになってしまうからです。
もし日本でハイパーインフレーションが起きたら、生きていけません。
このように、どんどん価値が下がっていったジンバブエ・ドルですが、紙幣自体は高品質だったそうです。紙幣には、透かしやホログラムなどが付いた偽札防止処理が施されていました。
どうして、こんなアンバランスなことになったかというと、ドイツの企業に印刷を依頼していたためです。途上国が紙幣の製造を他国に依頼することはよくあります。ジンバブエでは、貴重な外貨収入のかなりの額が紙幣の印刷代に消えていきました。
この話を聞いたとき、もう全てが滅茶苦茶だと思いました。それとともに、崩壊が起きる前に何か手を打てなかったのかとも思いました。
崩壊の予兆はあったはずです。ハイパーインフレーションは、どこかのタイミングで防げていたはずです。仕事でも、問題点をなるべく早く発見して、適切な対策を取っていきたいものです。
スピーチ作例
1月16日1
文字数:693文字
想定時間:2分18秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。