その他の情報
日本標準時(Japan Standard Time、JST)は、国立研究開発法人情報通信研究機構の原子時計で生成・供給される協定世界時(UTC)を9時間(東経135度分の時差)進めた時刻をもって、日本における標準時としたものです。
情報通信研究機構が通報する標準時は、日本全国で日本放送協会 (NHK) などの放送局や、NTT(117)の時報に用いられています。
中央標準時(Japan Central Standard Time、JCST)は、大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台が決定し、現実の信号として示す時刻で、水沢VLBI観測所の天文保時室で、セシウム原子時計が運転されています。
情報通信研究機構が通報する標準時と、国立天文台が決定及び現示する中央標準時との関係については、どちらの機関も国際原子時の作成に寄与する原子時計を運転し、それらの時計で決定する協定世界時 (UTC) + 9時間をそれぞれ標準時、中央標準時としています。
しかし、同一の時計ではないので完全に時刻が一致することはありません。
これについて、情報通信研究機構を所管する総務省と国立天文台を所管する文部科学省は共同告示により、情報通信研究機構が通報する標準時については、国立天文台の決定する中央標準時により、その偏差を算出して、これを情報通信研究機構において公表するとしています。
日本標準時 (JST) を国内外に広く供給するために、情報通信研究機構は、標準電波を発信しています。いわゆる電波時計は、この標準電波を受信して、自動で時刻を合わせる時計です。