11月11日「鏡の日」
11月11日は「鏡の日」です。11と11は左右対称であり、縦書きの漢字を左右反転しても同じになる鏡文字です。そうした理由から、全日本鏡連合会が制定しました。
私が子供の頃、鏡を初めて不思議だと思ったのは、母の三面鏡を合わせ鏡にした時でした。
とても幻想的な様子に、鏡を動かしながら、何度も覗き込んだことを記憶しています。
鏡には大きく分けて、金属鏡とガラス鏡があります。金属鏡の方が古く、ガラス鏡が日本に来たのは、1549年のフランシスコ・ザビエルの渡来時です。
日本で一般にガラス鏡が製造され始めたのは、1740年代から1800年代の間です。堺、大阪、江戸へと伝わり、ガラス板に水銀引きしたものを当時「鬢鏡(びんきょう)」と称しました。
鬢鏡から、銀引き法による輸入板ガラス鏡へ移行したのは、1878年(明治10年)以降です。国産板ガラスの製造がスタートしたのは、1911年(明治43年)の旭硝子株式会社によります。
その後、昭和初期には国産磨き板ガラスが生産されるようになり、これが鏡の素板として使用されるようになりました。
私たちが何気なく使っている現代的なガラスも、完全な国産化には、長い時間がかかっています。
普段、特に気に掛けていないような商品でも、その実現には様々な技術や設備が必要です。そうしたことに気を配り、過去の工夫を学んでいきたいと思います。
スピーチ作例
11月11日1
文字数:596文字
想定時間:1分59秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。