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「E.T.」は、約1,000万ドルという予算で製作されましたが、公開と同時に、アメリカでおよそ3億ドルという当時の映画史上、最大の興行収入を記録しました。
全世界では、自身が監督して1993年に公開になった「ジュラシック・パーク」が抜くまで、映画の配給収入の歴代1位でした。
「E.T.」は、日本では1997年公開の「もののけ姫』に抜かれるまで、映画の配給収入の歴代1位でした。日本での前売り券の販売数は、9大都市の劇場だけで37万7000枚、総数では約170万枚と当時としては記録的なものでした。
本作の終盤の「子供達がE.T.を乗せた車両を盗み出し、自転車で森に向かい、E.T.が帰って行くまで」のシークエンスは、特殊な音の当て方がされています。
最初、通常の手順通り、編集済みのフィルムに合わせて演奏していました。しかし、「画面と感情的になかなか同調しない」というジョン・ウィリアムズの意見を聞き入れ、映写機を止めた状態で行われた演奏に合わせて、フィルムの方を再編集しました。
「E.T.」は、家庭用ゲーム機の「Atari 2600」向けにゲーム化されました。しかし、このゲームは大変出来が悪く、米国の家庭用ゲーム市場を崩壊させるアタリショックを起こす、最大の原因となりました。
「E.T.」の作中で、空を飛んだBMX用の自転車は、大阪市東成区今里にある桑原商会(現在は、KUWAHARA BIKE WORKS)という会社の製品です。自転車のカラーリングは、デザイナーとスピルバーグにより、当時では珍しい白赤2色のグラデーションのデザインになりました。