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日本三景を雪月花にあてる場合、「雪」は天橋立、「月」は松島、「花」は紅葉を花に見立てて、宮島となります。
近年の年間観光客数は、松島が約370万人(奥松島や塩竈などを含む松島全体では622万人)、宮島が約309万人(対岸も含めた廿日市市全体では562万人)、天橋立が約267万人(阿蘇海に面する宮津市と与謝野町の合計は約371万人)となっています。
日本三景は、いずれも名物として牡蠣があり、松島と宮島は冬が主なのに対し、天橋立は夏の岩ガキが主です。
日本三景はいずれも1952年11月22日に特別名勝に指定されています。
日本三景は各々別々に世界遺産登録に動きましたが、現時点では厳島神社(1996年12月登録)以外は、登録に至っていません。
小倉百人一首には、松島と天橋立を歌枕として読み込んだ和歌があります。
松島は、殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)の歌で「見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変わらず」(小倉百人一首90番)です。
天橋立は、小式部内侍(こしきぶ の ないし)の歌で「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」(小倉百人一首60番)です。
日清戦争における海軍の主力巡洋艦であった松島型防護巡洋艦を三景艦と呼びます。建造された三隻が、「松島」、「厳島」、「橋立」と、それぞれ日本三景にちなんで命名されています。