5月29日「こんにゃくの日」
5月29日は「こんにゃくの日」です。全国こんにゃく協同組合連合会が1989年に制定しました。529を「こんにゃく」と読ませる語呂合わせから来ています。コンニャクは、サトイモ科の夏緑多年生植物で、扁平な円形の地下茎があり、地上には葉だけを出します。コンニャクイモは野生の獣にとって嗜好性が低い植物とされています。獣や虫に食べられることが少なく、他の作物が育たないような山間部の陰地でも育てることができます。シュウ酸カルシウムの毒性が強く生食は不可能で、食用とするためには茹でてアルカリ処理を行うなどの毒抜き処理が必須です。
コンニャクはちょくちょく買ってきて、切れ込みを入れてひねった手綱蒟蒻にして、煮込みに入れて食べます。コンニャク自体が好きというわけではないのですが、ダイエットによさそうだという、よこしまな気持ちで料理に使っています。
コンニャクはほとんどカロリーがないそうですが、工程の面倒さも含めて、人類はなぜ食べはじめたのだろうと疑問に思います。
コンニャクは耐水性高分子素材としての用途もあります。近世から近代にかけては化粧品や土壁、線香などの粘着剤、増粘剤として広く使用されていました。また、和紙に塗布すると強度が上がるだけでなく防水性を発揮するため、和傘などにも活用されました。近代に入るとオブラート、セルロイド代用品、微生物の培地としても使用されています。第二次世界大戦当時は、ゴムの代用品として盛んに使われました。果ては風船爆弾のような兵器にまで使用されていました。
私たちは、コンニャクと言えば食べ物の印象しかありません。しかし、その特性を知れば、他の用途も出てくるわけです。
自分の知っている知識の範囲で物事を見るのではなく、一歩踏み込んで物事を見れば、新しい世界が開けてきます。日々勉強が必要だなと痛感させられます。
スピーチ作例
5月29日1
文字数:782文字
想定時間:2分36秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。