4月3日「みんなのうたが放送開始」
4月3日はNHKで『みんなのうた』が放送開始された日です。1961年のこの日に、のちに長寿番組となった『みんなのうた』が始まりました。同番組を立ち上げたプロデューサーは、高度経済成長期でテレビが普及し、流行歌が次々に誕生する中、子供たちが口にするのは美しく健康的な歌詞とメロディーのうたであって欲しいという思いから、この番組を作ったそうです。初期は、外国曲に日本語の詞を付けた歌、日本の愛唱歌と埋もれた名曲、それにオリジナルが三本柱でした。1970年前後からは『みんなのうた』のために書き下ろされたオリジナル曲が中心になりました。
『みんなのうた』は子供時代に何度も見ています。個人的には『コンピューターおばあちゃん』という歌が強く記憶に残っています。当時の世相を考えると、コンピューターという言葉が最先端のイメージがあったのだと思います。それ以外の歌では『おしりかじり虫』を覚えています。『だんご3兄弟』もそうかなと思いましたが、こちらは『おかあさんといっしょ』の曲でした。
歌というものは、当時の映像とともに記憶に鮮明に焼き付きます。それは凄いことだと思います。
『みんなのうた』は、1976年度以後、新曲は基本的にすべてオリジナル曲で構成する方針を決めました。当時の関係者の証言によると、前年に『ひらけ!ポンキッキ』で放送された「およげ!たいやきくん」の大ヒットが影響しているそうです。
音楽というものは時代を強く反映しています。流行歌という言葉があるように、その時代その時代を上手く切り取ったものが、人々の支持を受け、時代を超えて生き残ります。歌をあつかう限り、そうした波には逆らえなかったのでしょう。
時代に合わせて柔軟に方針を切り替える。そうした先人の決断を参考にしていきたいと思います。
スピーチ作例
4月3日1
文字数:761文字
想定時間:2分32秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。