5月1日「日本赤十字社創立記念日」
5月1日は「日本赤十字社創立記念日」です。1877年のこの日、佐野常民(さの つねたみ)と大給恒(おぎゅう ゆずる)が西南戦争負傷者の救護のために、日本赤十字社の前身である博愛社を創設しました。この記念日は、このことに由来しています。それから9年、日本政府はジュネーヴ条約に調印・批准し、翌年に博愛社は日本政府の方針により日本赤十字社と改称しました。
赤十字と言えば献血です。大学時代は、友人たちとよく献血に行きました。当時はまだインターネットが一般にはなく、献血しているあいだにミュージックビデオが見られるのがよかったです。
また、献血に行くと飲食店などのクーポンがもらえました。それらのクーポンが目当てでもありましたが、社会貢献にもなるという思いもありました。
さて、博愛社の話です。西南戦争は、西郷隆盛を盟主にして起きた士族の反乱です。博愛社を創立した佐野らは、陸軍省に敵味方の区別なく救護をおこなう救護班を派遣することを願い出ました。しかし、陸軍卿代行の西郷従道(つぐみち)は、「内戦は国家間戦争とは異なり、逆賊の救護は赤十字の救護とは言えないのではないか」と理解を示しませんでした。そこで、佐野らは元老院議長で征討総督の有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう)に直接、設立と救護班の派遣を願い出て認可されました。ただ、敵味方ともに助けるという思想が一般兵に理解されず、反乱士族と明治政府軍の双方から攻撃や妨害を受けて死者が出ました。
敵味方分けへだてず助けるというのは、戦っている当事者から理解されにくいのは理解できます。しかし、被害を小さくするには、そうした全体を見る立場の人も必要でしょう。
自分の立場だけでなく全体を見る。そうした視点で仕事を進めていきたいと思います。
スピーチ作例
5月1日1
文字数:760文字
想定時間:2分32秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。