4月29日「植村直己が北極点に到達した日」
4月29日は、植村直己(なおみ)が北極点に到達した日です。1978年のこの日に、日本の登山家、冒険家の植村直己は、単身、犬ぞりで北極点に到達しました。
植村直己は、1970年に世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂しました。また、同年、世界初の五大陸最高峰登頂者となりました。この時彼は29歳でした。1978年には、犬ぞり単独行としては世界で初めて北極点に到達しました。1984年には、冬期のマッキンリーに世界で初めて単独登頂し、下山中に消息不明になり43歳の生涯を閉じました。
冒険というものには憧れます。しかし、死の危険のある登山は嫌だなと思います。
自分の力で大自然に挑む人には、すごいという思いとともに、危機感が麻痺しているのではないかという恐れを感じます。
植村直己は生前に「冒険とは生きて帰ること」と言っていたそうです。消息不明になったあと、捜索が打ち切られて、彼の妻が会見をおこないました。「常に『冒険とは生きて帰ること』って偉そうに言ってましたので、ちょっとだらしがないじゃないの、って言いたいです」、また「どんな旅にも全部反対しました。でも『俺にはこれしかない』って言ってました。反対しても出かけていく人でした」と話していました。
何かを成し遂げる人というのは、強い行動力と思い込みを持っている人なのかもしれません。あるいは強迫観念のようなものに後押しされている人なのかもしれません。
大きな仕事をするには、植村直己のように反対しても出かけていく人にならなければならないのでしょう。でも、生きて帰ってくることも、きちんとしないといけないと思います。
スピーチ作例
4月29日1
文字数:696文字
想定時間:2分19秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。