5月19日「セメントの日」
5月19日は「セメントの日」です。1875年のこの日、官営深川セメント製造所にて宇都宮三郎らが国産初のポルトランドセメントの製造に成功したことを記念して制定されました。ポルトランドセメントは、最も一般的なセメントです。硬化したあとの風合いが ポートランド島で採れるポートランド石に似ていることからこの名前が付けられました。ポートランド石は、イギリス南部のポートランド島産の灰白色の大理石です。古くはローマ帝国時代から採石がおこなわれ、建築石材として人気が確立したのは、1675年着工のセント・ポール大聖堂の建て替えに採用されてからです。ロンドンでは多くの主要建造物に使用されています。
現代社会に住んでいるとセメントの恩恵には日々あずかっています。セメントに砂を混ぜたモルタル、さらに砂利を混ぜたコンクリートは建物の材料としては一般的なものです。
自由な形にして固められる素材は、さまざまな品物が要求される現代にマッチしているのだと思います。
ポルトランドセメントは、イギリスの煉瓦積み職人だったジョセフ・アスプディンが開発しました。産業革命時代に急成長を遂げたイギリスでは、建築用の石材の価格が上がったために、高級な建物でもレンガ造りにして表面を漆喰で塗り固めることが一般化しました。そのため、固まるまでの時間をより短くする素材の開発が促進されました。この時代、他にもいくつかのセメントが開発されています。
社会の変化が起きれば新しい需要が生まれてビジネスチャンスが生まれる。いつの時代でも、変革期には新しい発明が多く出てくるのでしょう。
時代の変化を見極めて、何が求められるのかを考える。そうした柔軟な姿勢で仕事に向き合っていきたいと思います。
スピーチ作例
5月19日1
文字数:735文字
想定時間:2分27秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。