4月7日「世界保健デー」
4月7日は「世界保健デー」です。1948年のこの日に、WHO――世界保健機関が設立されたことを記念して、WHO自身が1949年に制定しました。この日には、WHOの設立を記念するとともに、国際保健に関する重要性の高いテーマの注意喚起をおこないます。特徴のあるテーマを掲げた年としては、2017年のうつ病、2015年の食品安全、2013年の心臓疾患・脳卒中、2011年の薬剤耐性の脅威などがあります。
世界保健機関については、ニュースでちょくちょく名前を見ます。特に、コロナ発生当時はよく名前を見ていました。直接生活に関係することはないですが、病気の統計などを調べていると名前を見たりします。
こうした世界規模で、人々の健康に関わる活動をしたり、情報を集めて発信したりする機関は、人類にとって必要なものだと思います。
世界保健機関には前身となる組織があります。公衆衛生や健康に関する最初の国際的機関は、1907年に発足した国際公衆衛生事務局です。当初はヨーロッパだけを対象としていましたが、第一次世界大戦の勃発する1914年までには60カ国が参加するまでになりました。そして、第二次世界大戦後、新たな健康に関する国際機関の設立が提唱され、世界保健機関が設立されました。
世界の国々が結び付き、国境を越えて人々が活動するようになると、病気の対策は一国ではできません。特に感染症のように、人に移って広がる病気はなおさらです。国の思惑を超えて情報を共有する組織がどうしても必要になります。
こうした組織は、必ずしも全ての仕事が効率的で、成功するとは限らないでしょう。人類の経験を蓄積するためにも、情報を集約するこうした組織を存続させていく必要があると思います。
スピーチ作例
4月7日1
文字数:736文字
想定時間:2分27秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。