10月30日「宇宙戦争の日」
10月30日は「宇宙戦争の日」です。1938年のこの日、アメリカ・CBCラジオでオーソン・ウェルズ演出のSFドラマ「宇宙戦争」が放送されました。
演出として「火星人が攻めてきた」という臨時ニュースを流した所、本物のニュースと勘違いされて、120万人以上が大パニックになりました。
宇宙戦争は新旧の映画で見ましたが、個人的には旧版の印象が強いです。
ラジオ版の宇宙戦争は、「市民ケーン」のオーソン・ウェルズがプロデュースしているそうなので、一度体験してみたいものです。
この番組が流された「マーキュリー劇場」は、聴取率が非常に低い不人気番組でした。
その同じ時間に、全米の3人に1人が聞いている国民的人気を誇る番組があったのですが、たまたま不人気歌手が登場して、多くの人が局を変えた瞬間、火星人によるニュージャージー州襲撃のくだりが放送されました。
ちょうど、ナチス・ドイツと欧米列強が緊張関係にあり、ヨーロッパで戦争が勃発するかもしれないという不安があったことから、火星人による襲撃を、ドイツ軍による攻撃と勘違いした人も多かったそうです。
番組自体は、何度も「これはドラマである」と言っていたそうですが、社会情勢が、妙なリアリティをつけ加えてしまったのだと思います。
この事件は、人間は見たいようにしか情報を見ないという、例なのかもしれません。事実をきちんと理解する。そうした思考をしたいものです。
スピーチ作例
10月30日1
文字数:613文字
想定時間:2分2秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。