5月14日「けん玉の日」
5月14日は「けん玉の日」です。この記念日は、2017年にグローバルけん玉ネットワークが制定しました。由来は、広島県呉市の江草濱次によって考案された、けん玉の原型である「日月(にちげつ)ボール」の実用新案の登録日が、1919年5月14日であることです。剣と穴の空いた球で構成される玩具は、世界中に昔からありました。しかし、現在知られている十字型の剣と皿を使うものは、1918年に広島県の廿日市(はつかいちし)で考案されました。けん玉は現在、世界的に人気があります。
以前、スポーツけん玉の世界大会の動画を見ました。自分が知っている牧歌的なけん玉とは異なり、ヨーヨーの世界大会のように様々な技が飛び出していて凄かったです。
昔ながらの遊びも、現代的にアレンジすれば立派な競技になるのだなと感心しました。
さて、廿日市について少し話します。この場所は、厳島(いつくしま)神社を訪れる全国からの参拝者にとっての玄関口として古くから賑わっていました。この地には神社や仏閣を修復する大工などが集まり、木工が盛んでした。また江戸時代には、中国山地の木材の集積港として繁栄しました。さらに明治時代には、厳島神社の参拝者や旅人に買ってもらおうと、けん玉などの木製玩具の製造を木工職人たちが始めました。その流れで、大正時代に日月ボールが考案されました。
何かが生まれる場所というのは、そうした土壌がある場所なのだと思います。無から突然登場するわけではなく、素材や技術が集まり、それらが起爆剤となって、新しいものが誕生するのでしょう。
何かを生み出そうとするなら、その土壌を整える。あるいは、現在の自分たちの強みを考える。そうした考え方が必要なのだと思います。
スピーチ作例
5月14日1
文字数:731文字
想定時間:2分26秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。