1月10日「明太子の日」
1月10日は「明太子の日」です。福岡の食品会社ふくやが、1949年のこの日に販売を開始したのを記念して制定した記念日です。
ふくやは、満州から引き揚げてきた川原俊夫が、1948年に創業しました。当時は食料品を店舗向けに卸す商店で、中華料理の食材を主にあつかっていました。創業者の川原は、釜山でよく食べていた「たらこのキムチ漬け」を日本風にアレンジして辛子明太子を作りました。
他の場所で経験したことが、のちに花開くことがあります。私自身は、子供時代にキャンプで料理をよく作っていた経験が、社会人になってからの自炊に役立ちました。
子供の頃の経験が、のちの人生で役立ったわけです。その時々で、何が自分の人生の役に立つか分からないなと思いました。
ふくやと言えば、辛子明太子が流行ったあと、他社も模造品を売り出し始めたそうです。そうしたときに創業者の川原は、特許を取らずに作り方を地元の同業者にも教えました。そして、その中で一番美味しい商品を作ることを目指しました。
現在、福岡と言えば辛子明太子とイメージするのは、創業者がそうやって市場を広げたからなのかもしれません。
何か1つのことで成功したあと、その成果を独占しようとするのも1つの手だと思います。しかし、技術を他の人にも開放することで市場全体が大きくなることもあります。
他の人にノウハウを提供しても、自分が一番先を走っていると確信できる。そうした仕事をしていきたいと思いました。
スピーチ作例
1月10日1
文字数:630文字
想定時間:2分6秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。