7月8日「質屋の日」
7月8日は「質屋の日」です。「しち(7)や(8)」の語呂合せで、全国質屋組合連合会が、制定しました。
質屋は、商店街を歩いていると、裏通りによくあります。たいてい、古めかしくて、道に向けて商品を展示しています。
そうした、昔ながらの質屋は子供心に、お金を借りる場所ではなく、「何屋さんか分からないけど、いろんな物が売っている店」という認識でした。
日本の質屋の起源は鎌倉時代と言われています。江戸時代に入ってようやく定着し、三代将軍徳川家光の時代に、質屋の機構はほぼ完成したとされています。その後5代将軍徳川綱吉の時代となると、高度成長によって景気が上向きになりいわゆるバブルを迎えます。質屋もその波にのり、最盛期を迎えました。
明治時代に入ると金融業者の分業が進んで、銀行は今のような事業融資を中心に、質屋は質草(質に入れる品物)をとって小口の消費金融を専門することになっていきました。
1960年代頃まで質屋は、庶民金融の主力でした。しかし、1970年代頃から、無担保・無保証人で一般市民に融資を行う「団地金融」(消費者金融、サラ金の前身)が起こり始め、廃業する質屋が多くなりました。
時代が変わり、ビジネスの形態が変われば、それまで成立していた業種が衰退することもあります。質屋も、そうした波にのまれたのでしょう。
安定だと思っている仕事でも、将来的にはなくなっているかもしれない。時代に取り残されないように、ビジネスの流れをきちんと見ていきたいと思います。
スピーチ作例
7月8日1
文字数:645文字
想定時間:2分9秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。