6月6日「楽器の日」
6月6日は「楽器の日」です。全国楽器協会が1970年に制定しました。「楽器の日」の6月6日は、「芸事(げいごと)は6歳の6月6日から始めると上達する」と言われていることが由来です。同じ理由で、お稽古の日、いけばなの日などもあります。いずれも芸事です。指で折って数を数えると、ちょうど6の時に小指が立つことから、 「子が立つ」縁起のよい日ともされています。
楽器は、高校時代にバンドに参加していたので、いくらか触った経験があります。しかし、あまり練習をしなかったので、上手くなることはありませんでした。
その時の経験から、練習をしようと思わなくても、楽しんでやり続けるものしか、上手くならないのだろうなと思いました。好きこそものの上手なれとは、よく言ったものです。
「楽器の日」の由来にある、6歳から芸事を始めることについては、世阿弥による能の理論書「風姿花伝 」(ふうしかでん)にも記されています。「この芸において、大方七歳(満6歳)をもて初めとす。このころの能の稽古、かならずその者しぜんといたすことに得 たる風体あるべし……」と、子供が心のままにやることを説いています。
六歳ぐらいの年齢になると、まだ幼い子供であっても、自分の興味のままに様々なことを学ぶ力が付いているのでしょう。六歳というのは、そうした好奇心と行動が、うまく合致するタイミングなのだと思います。
物事にはやり始めるとよい時期があります。それがいつかと言えば、興味を持ったタイミングです。今、目の前に学びたいことがあれば、すぐに学習を始めるべきだと思います。
スピーチ作例
6月6日1
文字数:676文字
想定時間:2分15秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。