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2016年に、30本のソフトウェアを内蔵し、オリジナルの筐体を小型化したデザインで復刻した、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が発売されました。日本国外では、同様のコンセプトで「NES Classic Edition」が販売されました。
ファミリーコンピュータは、「ゲーム&ウオッチ」の事業を成功させた任天堂が、その利益を投入して開発した家庭用ゲーム機です。当時アーケードゲームで人気を博していた同社のゲーム「ドンキーコング」が、見劣りなく家庭で遊べる程度の性能を目標に設定して、開発されました。
本体と同時発売(7月15日)したローンチタイトルは「ドンキーコング」「ドンキーコングJR.」「ポパイ」の3本でした。
ほどなくして「五目ならべ 連珠」(8月27日)、「麻雀」(8月27日)が発売され、その直後に「マリオブラザーズ」(9月9日)も出ました。その年には「ポパイの英語遊び」(11月22日)、「ベースボール」(12月7日)、「ドンキーコングJR.の算数遊び」(12月12日)も出て、9本のタイトルがリリースされました。
ファミリーコンピュータは、徐々に人気化し、1年間で300万台以上を販売しました。
ファミコン発売2年後の1985年の9月13日には、「スーパーマリオブラザーズ」が発売されました。この作品は大ヒットとなり、本体の販売にも大きく貢献して、家庭用ゲーム機の市場を大幅に拡大させました。
最終的な出荷台数は、日本国外版にあたるNESも合わせて、全世界累計で約6,291万台を記録しました。内訳は日本国内で約1,935万台で、日本国外で約4,356万台です。
初期に製造されたコントローラA・Bボタンは、四角いシリコン樹脂(シリコンゴム)製だったため、連打がきかず、ボタンを酷使すると押し込まれたまま操作できなくなるトラブルが発生しました。そのため、のちに耐久性を増した円形のプラスチック製ボタンに改良されました。