5月20日「味の素が発売された日」
5月20日は味の素が発売された日です。1909年のこの日、味の素の一般販売が始まりました。発売したのは鈴木三郎助です。当初は小麦などのグルテンを塩酸で分解することで生産していました。しかしコストが高かったために、のちに石油由来成分による合成など様々な手法が試みられました。その後、協和醱酵工業によりグルタミン酸生産菌が発見され、この菌に廃糖蜜などを与える手法が、安全性、費用面において優れていることが分かりました。現在ではこの発酵法が主流となっています。
私の場合、味の素はちょくちょく料理に使っています。炒め物で、もう少し味が欲しい時に使うことが多いです。
粉になっているので使いやすくて便利です。こうしたものは効果だけでなく、使いやすさも重要だと思います。
1909年に世に出た味の素ですが、当初は、これまでにない製品だったこともあり、なかなか売れずに苦戦しました。そこで目を付けたのが、うどんが食文化として定着していた大坂でした。鈴木は大阪市内のうどん屋や高級料亭などに向けて味の素を売り込み、大阪で大きな足掛かりを築きました。またそのことが、その後の味の素の評判につながりました。のちに鈴木の会社は、味の素株式会社になります。この会社は、吉本興業のタレントをCMに起用するなどして、今日にいたるまで吉本興業との関係を続けています。
これまでにないタイプの商品が、なかなか売れないのは何となく分かります。知らないものは手を出しようがありません。そうした時、どこかを突破口にする話は、ビジネスの成功譚ではよく出てきます。味の素では、それが大坂の、昆布で出汁を取る文化だったわけです。
新しい仕事をする時は、どこに狙いを定めるかが重要です。どんな場所にヒントが落ちているのか分からないので、まずは数を当たりたいなと思います。
スピーチ作例
5月20日1
文字数:774文字
想定時間:2分34秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。