5月16日「旅の日」
5月16日は「旅の日」です。俳人・松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅を出発した旧暦元禄2年の3月27日が、太陽暦で1689年5月16日に当たることにちなみ、1988年に日本旅のペンクラブが提唱しました。『おくのほそ道』という作品は、芭蕉が崇拝する西行の500回忌に、東北各地に点在する歌枕や古跡を訪ねることが最大の目的の旅でした。全行程約600里、2400キロメートル、日数約150日間で、東北・北陸を巡り江戸に帰ってきました。
『おくのほそ道』は社会人になってから読みました。古典ではありますが、今読んでも面白いと感じました。構成もよくできており、ただ旅の記録を連ねたものではありませんでした。
また『おくのほそ道』については、日本で最も有名な聖地巡礼の作品だと思っています。自分の推しにまつわる場所を、自分もたどって俳句を作るわけです。アニメなどの聖地巡礼の旅と、根っこの部分は同じだと思います。
『おくのほそ道』と言えば、弟子の曾良を伴って旅をしたことが知られています。目的地の一つ、歌枕の松島では、自身の俳句ではなく曾良の俳句を掲載しています。その理由は、あまりの美しい景色に感動して、自身は俳句を作れなかったというものです。また、終盤では、曾良が病に倒れ、芭蕉は別れて旅を続けます。そして作中のゴールである大垣で合流します。随所で、曾良というパートナーを上手く使い、物語にメリハリを付けています。
お笑いでもそうですが、相方の存在は大きいです。スティーブ・ジョブズや、スティーブ・ウォズニアックのようなビジネスの世界でも同じです。一緒に行動する相手がいることで、上手く表現できたり、よさを活かせたりします。
何かをおこなうときには、そうしたパートナーや仲間の存在が大事なのでしょう。孤立せず、周囲と上手く力を合わせて、仕事をおこなっていきたいと思います。
スピーチ作例
5月16日1
文字数:791文字
想定時間:2分38秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。