4月8日「ミロのヴィーナス発見の日」
4月8日は、ミロのヴィーナスが発見された日です。1820年のこの日、エーゲ海のミロス島の小作農、ヨルゴス・ケントロタスがヴィーナス像を発見しました。彼は、官吏に見つからないように像を隠していましたが、トルコ人の官吏に発見されて没収されました。
この像はのちに、フランス海軍提督ジュール・デュモン・デュルヴィルが見て価値を認めて、フランス大使に頼みこんでトルコ政府から買い上げました。修復された像は後にルイ18世に献上され、ルイ18世はルーヴル美術館に寄付しました。
ミロのヴィーナスは実物は見たことがありませんが、その写真は何度も見たことがあります。腕がなく、上半身が裸で、下半身が布で覆われています。
裸ではありますがエロティックなところはなく、健康的な姿という印象が強いです。
ミロのヴィーナスと言えば、両腕があったときに、どのような姿だったのかという論争があります。この論争では、リンゴを手にしているのではないかという話があります。このリンゴは、トロイア戦争の際、アテーナーとヘーラーを出し抜いてパリスから得た黄金の林檎だそうです。しかし、完全な答えは今にいたっても出ていません。
ミロのヴィーナスに両腕がないことは、想像の翼を広げてくれます。映画などのコンテンツでも、想像で補える部分がある方が話題に上ることがしばしばあります。現実世界でも、謎多き人物に心引かれることがあったりします。
人々の議論を巻き起こすような隠された部分がある方が、物事は人の記憶に強く残るのかもしれません。そうした隙を、ある程度残すことも大切なのかもと思いました。
スピーチ作例
4月8日1
文字数:686文字
想定時間:2分17秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。