6月12日「バザー記念日」
6月12日は「バザー記念日」です。1884年に鹿鳴館(ろくめいかん)で日本初のバザーが開催されたことが由来です。当時はバザーのことを、慈善市と呼んでいたそうです。
バザーで記憶に残っているのは、子供の頃、格安でマンガの単行本を買ったことです。途中の巻しかなかったのですが、それでも何度も読んだ記憶があります。
捨てられるはずのものが、誰かの手に渡って再利用されるのは、とてもよいことだと思います。
日本初のバザーが開催された鹿鳴館ですが、元々は、国賓や外国の外交官を接待するため、外国との社交場として明治政府が建てた社交場です。鹿鳴館を中心にした外交政策を「鹿鳴館外交」、欧化主義が広まった明治10年代後半を「鹿鳴館時代」と呼びます。しかし、その目的とは反対に、成功を収めたとは言いがたい物でした。
当時の日本の政府高官やその夫人の大部分は、西欧式舞踏会におけるマナーやエチケットなど分からないことだらけで、その物の食べ方、服の着方、舞踏の仕方などは、西欧人の目からは、さまにならないものでした。西欧諸国の外交官も、うわべでは連夜の舞踏会を楽しみながら、その書面や日記などにはこうした日本人を「滑稽」などと記して嘲笑していました。
「形から入る」とはよく言いますが、形だけ真似たからと言って、必ずしも上手くいくとは限らないのだと思います。
形も真似つつ、中身も充実させる。そうした取り組みをしていきたいと思います。
スピーチ作例
6月12日1
文字数:619文字
想定時間:2分3秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。