1月18日「都バスの日」
1月18日は「都バスの日」です。この記念日は、1924年、大正13年の1月18日に東京市営乗合バスが営業を開始したことに由来して、東京都交通局が制定しました。
この1924年の前年の1923年には、関東大震災が発生しています。この震災で、東京市電は大打撃を受け、代替輸送機関として都営乗合バスが始まりました。
何か大きなトラブルが起きたときに、急遽代わりのものを使うことは、私たちの生活でもあります。お花見でお皿を忘れて、入れ物の蓋で代わりに食べたということも過去にはありました。
なければないで、工夫でどうにかなるものだなと、その時に思いました。
震災翌年に始まった市営バスは、ちまたでは円太郎バスと呼ばれたそうです。このバスは急ぎで作ったために、当時普及していたT型フォードのトラックモデルに木製の骨組みを乗せて車体にしていました。
その姿は、明治2年に登場した乗合馬車、通称円太郎に似ていたため、この名前で呼ばれたそうです。この円太郎という名前は、落語家の4代目橘家円太郎が、明治10年代に御者の物真似をして評判になったために付けられました。
円太郎バスは粗末で、馬車と変わらない外観でしたが、バス事業は好調でした。そのため、運行は継続されることになりました。
苦肉の策が、案外上手くいくということが、世の中にはけっこうあるのだと思います。
トラブルは、新しいアイデアの源泉でもあります。こうしたピンチをチャンスに変える仕事をしていきたいと思います。
スピーチ作例
1月18日1
文字数:642文字
想定時間:2分8秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。