1月9日「クイズの日、とんちの日」
1月9日は、「クイズの日、とんちの日」です。この記念日は、とんちで有名な一休さんの、1、9の語呂合わせから来ています。
一休さんという名前は、室町時代の臨済宗の僧である一休宗純(そうじゅん)の愛称です。私たちが目にする一休さんは、本人の人生とは異なり、江戸時代に作者不詳の一休咄(ばなし)が世に出て、頓知で有名になったものです。
一休さんは私の子供の頃にアニメが作られていて、よく見ていました。有名なエピソードとしては「屏風の虎退治」と「このはし渡るべからず」があります。
「屏風の虎退治」は、将軍義満が「屏風絵の虎が夜な夜な抜け出すので退治しろ」という話です。「このはし渡るべからず」は、桔梗屋(ききょうや)が出した「この橋を渡るな」という問題です。一休さんはこれらの問題を、頓知で切り抜けます。
そうした一休さんの切り抜け方を見て、上手いこと考えるなあと思ったものです。
さて、本物の一休さんは頓知の人ではなく風狂の人でした。彼は、戒律や形式に囚われない人間臭い人物で、民衆の共感を呼びました。彼は妻帯し、世の中を風刺し、奇抜な言動をしていたそうです。時代がそうした人間を求めていたのでしょう。
人々の共感を生んだ人間は、のちにキャラクター化されて大きく育つことがあります。また、周囲の人に認められることで、仕事や人生が豊かになることもあります。
目の前のことをただこなすだけでなく、周囲の人の目も意識して日々の活動をおこなっていきたいと思います。
スピーチ作例
1月9日1
文字数:639文字
想定時間:2分7秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。