5月17日「世界情報社会・電気通信日」
5月17日は「世界情報社会・電気通信日」です。この記念日は、2つの記念日が融合しています。1つ目は「世界電気通信の日」です。1865年のこの日に国際電気通信連合の前身である万国電信連合が設立されたことを記念して、国際電気通信連合が1973年に制定しました。2つ目は「世界情報社会の日」です。2005年の世界情報通信サミットにおいてこの日に決定しました。そして翌2006年のITU全権大使会議において、2つの国際デーをあわせて「世界情報社会・電気通信日」とすると決議されました。
情報や通信は、私たちの身近なものです。人類の歴史の中でも、現在が一番情報通信が発達している時代です。特に、個人がこれほどまでに情報を発信したり受信したりできた時代は、これまでなかったと思います。
SNSでの発言が、国の規模で炎上するのは、情報通信の発達のひとつの側面だと思います。
この記念日のもととなる万国電信連合は、1834年にアメリカ人のモールスが電信機を発明したことに端を発しています。電信は各国で発達し、その後最初の国際電信は、1849年にプロイセン王国とオーストリア帝国との間で結ばれた電信条約にもとづいて始められました。1850年にはドイツ=オーストリア電信連合ができ、1855年には西部欧州電信連合ができて料金体系が異なっていました。2つの連合間では国際電信のルールを整備しようとする努力が続けられ、1865年に万国電信連合が設立されました。
規格の異なる方式が現れ、のちに一本化されるのは技術の世界では時折見られます。昔のビデオテープの争いを私は思い出します。
いずれの場合も、主導権争いは大変だったと思います。どちらに乗るかは難しいですが、うまく見極められる目を養いたいものです。
スピーチ作例
5月17日1
文字数:750文字
想定時間:2分30秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。