6月10日「時の記念日」
6月10日は「時の記念日」です。東京天文台、現 国立天文台と、生活改善同盟会が、1920年に制定しました。日本国民に「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と呼びかけるために、設けられたそうです。「時の記念日」は記念日ですが、国民の祝日に関する法律に規定された国民の祝日ではありません。日本では6月に国民の祝日がないため、時の記念日を6月の国民の祝日にすべきとの意見も多いですが、実現には至っていません。
時間を守るということで思い出すのは、高校時代の理不尽な体験です。「5分前の精神」と言われて、何でも5分前に完了するように学校から求められていました。遠足の時、集合場所の5分前に到着したら、「5分前の5分前に、なぜ来なかったんだ!」と叱られました。
さすがにその時は、この先生は頭がおかしいと思いました。
「時の記念日」の由来は、日本書紀にあります。この日に「漏刻を新しい台に置く。始めて鐘鼓(しょうこ)を動かし、時を打つ」とあることです。漏刻は水時計のことです。水時計は、容器に水が流入あるいは流出することで、その水面の高さが変わることを利用した時計です。世界中で見られ、日時計が使えない、夜の時間を計るのに、よく利用されていました。
人類は昔から時間を計ろうとしていました。それは、複雑な仕事を、時間で区切って、こなしていこうとする工夫だと思います。
一定の時間内できちんと仕事を終えていく。無駄に長い時間、仕事をしないで済むように、効率的に働いていきたいものです。
スピーチ作例
6月10日1
文字数:658文字
想定時間:2分11秒
想定時間は300文字1分の概算です。実際には、挨拶や身振りなども入るでしょうから、この時間よりも長くなるでしょう。